「庭の終活」の記事を読んで

ある月刊誌で「庭の終活」について書かれていました。
剪定のお仕事をされている方で、お客様に「庭の終活」を進めているそうです。

昔は大家族で一軒家に住むのが当たり前の時代。3世代が暮らす大きな家と庭。
私の母の実家もそうでした。
庭には何本もの松の木があり、庭で走り回ることができる。
今でも立派な家はたくさん見ますが、核家族化が進み一軒に何世代も住むというお宅は少なくなってきているように思います。

剪定の依頼者は高齢者が多く、1人暮らしや老夫婦が大きなお屋敷を守っている現状があるようです。
この記事を書かれた方は、依頼者に以下のような提案をするそうです。
「庭に転がっている植木鉢やプランターなどは廃棄する」
「たくさんある樹木は切って、本数を減らす。残した高木も、背丈くらいに切ってしまう」
「生け垣をフェンスにする」
「防草シート、人工芝などを敷き、雑草が生える場所を減らす」

自分が亡くなった後、遠方にいる子供たちに迷惑をかけたくないという思いで、終活と思って決断をされた依頼者の方もみえるそうです。

この方の想いや言葉1つで、多くの方が救われると思いました。
中には、大きなお世話だと思われる方も見えるかもしれませんが・・・。

依頼者の方は、庭の木々にもきっと思い出があったと思います。
その思いも決断し、庭の終活をされた方をとても尊敬します。

庭の終活をする前に、写真で残してお子さんやお孫さんに思い出話をして頂きたいなと思いました。
違う形で残して次の世代へ繋いでいってほしいものです。

「もの」だけが整理ではないことを改めて実感した記事でした。